口を三角にゆがめて、背のびするように、無遠慮に大きく笑った。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:84% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
笑う
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......館に帰そうと何辺も思った。が、それをそうさせない力が――資本家の力が、やっぱり船長をつかんでいた。 「この船全体が会社のものなんだ、分ったか!」ウァハハハハハと、口を三角にゆがめて、背のびするように、無遠慮に大きく笑った。 ――「糞壺」に帰ってくると、吃 りの漁夫は仰向けにでんぐり返った。残念で、残念で、たまらなかった。漁夫達は、彼や学生などの方を気の毒そうに見るが、何も云えない......
単語の意味
背(せ)
ここに意味を表示
笑うの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
この妹は、笑うとき声を立てなかった。
向田邦子 / 男眉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
小林多喜二 / 蟹工船
はじけるように笑いあい
林芙美子 / 新版 放浪記
このカテゴリを全部見る
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
難解なアフォリズム風の詩句が並ぶその本は、たちまち傍線と書き込みとで溢れ返った。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
薄い唇は頰笑むように歪んだ。
阿刀田 高 / ゴルフ事始め「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
声を出して笑いそうになるのを腰を曲げることで懸命にこらえていた。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
途中でここまでと、ジャリーラが照れ笑いを浮かべて曖昧に止める
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
「ハッハッ……」青年はそうだと云ってほがらかに哄笑 していた。
林芙美子 / 新版 放浪記
同じカテゴリの表現一覧
動作・仕草・クセ の表現の一覧
笑う・笑み の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ