自分の影を見ては空を見ると、その影が、空にもうつっていたあの不思議な世界
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:14% 作品を確認(青空文庫)
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見上げる・空を見る
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前後の文章を含んだ引用
......蒼い雲を見ていた。右へ行く路が、左へまちがっていたからと云っても、「馬鹿だねえ」と云う一言ですむではありませんか。私は自分の淋しい影を見ていると、小学生時代に、自分の影を見ては空を見ると、その影が、空にもうつっていたあの不思議な世界のあった頃を思い出してくるのだ。青くて高い空を私はいつまでも見上げていた。子供のように涙が湧 きあふれて来て、私は地べたへしゃがんでしまうと、カイロの水売りのよう......
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入り口から一歩二歩下がってアパートの全体を目に入れようとして口が大きく開いている。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
首が痛くなるほど見あげて
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
柳さんは高い空を見上げた。青く澄んだ空の向こうに目指すところがあるみたいに。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
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それとなく眼だけでその家を探して
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
お互いの視線が凍ったように止まる
泉 優二 / ブラインドコーナー amazon
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