喰べられもしない観賞魚
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:61% 作品を確認(青空文庫)
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金魚
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前後の文章を含んだ引用
......はいえ、まだまだ現代の金魚は不完全であるほど昔の人間は美しい撩乱をこの魚に望んでいることが、復一に考えられた。世は移り人は幾代も変っている。しかし、金魚は、この喰べられもしない観賞魚は、幾分の変遷 を、たった一つのか弱い美の力で切り抜けながら、どうなりこうなり自己完成の目的に近づいて来た。これを想うに人が金魚を作って行くのではなく、金魚自身の......
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夕靄のおぼろな田では蛙の声がしきり
山本 周五郎 / 髪かざり amazon
蛙の声に家も身も埋めらるるように感じるほど、夜がしんとしている
田山 花袋 / 田舎教師 amazon
待ち針みたいに小さな魚が群れになって泳いでいる
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
荒海に逆巻く波濤の怒号のような蛙の鳴き声
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
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