小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:54% 作品を確認(青空文庫)
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意地の悪い性格
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......かまりながら、身体を斜めにして、自分の足を自分の手で持ち上げて、階段を上がった。心臓が一足毎に無気味にピンピン蹴 るようにはね上った。 監督も、雑夫長も病人には、継子 にでも対するようにジリジリと陰険だった。「肉詰」をしていると追い立てて、甲板で「爪たたき」をさせられる。それを一寸 していると「紙巻」の方へ廻わされる。底寒くて、薄暗い工場の中ですべる足元に気を......
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小林多喜二 / 蟹工船
魚の肌のように、底意地の冷い
林 芙美子 / 浮雲 amazon
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(プライドが高い)近所の酒屋の主人がウィスキーグラスをおまけに紙袋に入れてくれたことがある。「これは普通、リザーブにつけるおまけなんだけどね」 おれは、それ以来その酒屋へ二度と行かなかった。〝憐れまれた〟と思ったのだ。その頃のおれには、貧しいがゆえのプライドのようなものがあった。自分は〝特別な人間〟だという意識。世に容れられず、また力の試し方を知らないためによけいに狂おしくつのっていく自分の才能への過信、不安、その両方が胸の奥で黒く渦巻いていた。おれは自分を憐れんだ酒屋の主人、および、憐れまれた自分、双方を許せなかったのである。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
畜生より、無残なやつ
芥川龍之介 / 偸盗
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