鳶色に薄桃色をさした小づくりの顔は、内部の逞 しい若い生命に火照 ってあたたかく潤っていた。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:26% 作品を確認(青空文庫)
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顔色・血色
若い
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前後の文章を含んだ引用
......を距 てたむす子の顔を見た。ギャルソンに註文を誂 えた後のむす子は画家らしい虚心で、批評的の眼差 しで、柱の柱頭に近いところに描いてある新古典派風の絵を見上げていた。鳶色に薄桃色をさした小づくりの顔は、内部の逞 しい若い生命に火照 ってあたたかく潤っていた。情熱を大事に蔵 ってでもいるように、またむす子は、両手を上着のポケットに揃 えて差し込んでいた。 新古典派風の絵のある柱の根で、角を劃切られたこの靠れ壁は、少し永く......
単語の意味
鳶色(とびいろ)
鳶色・・・黒みを帯びた茶色。トビの羽のような色。
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男の人は、あんまり豊かでもなさそうだったけれど、若者の持つりりしい強さが、あたりを圧していた。
林芙美子 / 新版 放浪記
働き盛りで、エネルギッシュな印象を見るものに与えた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
(若気の至り)若い年齢の持つエネルギーを止めることは誰にもできなかった。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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(幼い娘の)細くて茶色い髪の、赤ん坊みたいな匂い
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
あたしの手は動く、足も動く、動かしかたなんかわかってないのに、色々なところが動かせることは不思議。あたしはいつのまにか知らんまにあたしの体のなかにあって、その体があたしの知らんところでどんどんどんどん変わっていく。こんな変わっていくことをどうでもいいことやとも思いたい、大人になるのは厭なこと、それでも気分が暗くなる。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
蟹のように泡を吹いている、生まれたばかりの赤ん坊
丸谷 才一 / 年の残り amazon
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