まだ名前もない赤ん坊と対面した時には、発作的な感激に、ほとんど打ちのめされたような面持ちで立ち尽くしていた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:67% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......間後に、ニューヨーク証券取引所のダウ平均株価は、史上最大の七七七ドルも下落することになる。 リチャードは、出産に立ち会えなかったが、病院で洋子の傍らに横たわる、まだ名前もない赤ん坊と対面した時には、発作的な感激に、ほとんど打ちのめされたような面持ちで立ち尽くしていた。洋子は、ベッドからぼんやりと見上げた彼の表情の複雑な陰影の真実味を、なんとなく愛おしく感じた。そして、涙を浮かべていた彼と微笑みを交わして抱擁した。 子供は、ケ......
単語の意味
赤ん坊(あかんぼう)
赤ん坊・・・赤ん坊】生まれて間もない子供。また、おなかの中の子供。身体が赤みがかっているからいう。赤子(あかご)。赤ちゃん。
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感投詞を奉呈した。
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かんしゃく玉を噛みくだいたような衝撃
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なるほどな。もう一度、深呼吸とともに思う。なるほどな。吐き出す息が、ため息の重さになる。
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