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(夕陽を浴び、)北から冷たい風が来て、ひゅうと鳴り、はんの木はほんとうに砕 けた鉄の鏡のようにかがやき、かちんかちんと葉と葉がすれあって音をたてたようにさえおもわれ
宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
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草木のざわめき
夕日・西日
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前後の文章を含んだ引用
......の すすぎの底 でそっこりと 咲ぐうめばぢの 愛 どしおえどし。」 鹿はそれからみんな、みじかく笛のように鳴いてはねあがり、はげしくはげしくまわりました。 北から冷たい風が来て、ひゅうと鳴り、はんの木はほんとうに砕 けた鉄の鏡のようにかがやき、かちんかちんと葉と葉がすれあって音をたてたようにさえおもわれ、すすきの穂 までが鹿にまじって一しょにぐるぐるめぐっているように見えました。 嘉十はもうまったくじぶんと鹿とのちがいを忘れて、 「ホウ、やれ、やれい。」と叫 び......
単語の意味
夕日・夕陽(ゆうひ)
鉄(てつ・くろがね)
夕日・夕陽・・・夕方の太陽。入り日(いりひ)。
鉄・・・1.金属元素のひとつ。元素記号Fe、原子番号26。銀色の金属。湿った空気中では錆(さび)を生じやすい。錆(さ)びると褐色になる。安価で加工しやすく最も利用価値の高い金属。
2.堅くて強いことのたとえ。「鉄の意志」
2.堅くて強いことのたとえ。「鉄の意志」
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山の上のほうでは風も吹いているらしく、ときどき萱 が白く波立っていました。
宮沢賢治 / 風の又三郎
風が出て来てまだ刈っていない草は一面に波を立てます。
宮沢賢治 / 風の又三郎
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夕日・西日の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夕陽はまるでうるんだ赤い 硝子 玉 のよう
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
夕陽がうるんだ赤い硝子球のように海に沈んでいく
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
落ちかかる日輪は爛 れたような日中のごみを風に吹 き払 われ、ただ肉桃色 の盆 のように空虚に丸い。
岡本かの子 / 渾沌未分
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「音の響き」カテゴリからランダム5
巨大なしいの枝が砂山が崩れ落ちる時のような音を立てて頭上で風に揺れた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
子供たちの会話は、宝石のようにキラリと光る言葉を、もったいないほど何気なく撒き散らす
干刈 あがた / ゆっくり東京女子マラソン amazon
「植物」カテゴリからランダム5
ぼうぼうに生えた草たちが、まるで緑色の炎のよう
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
葉を落とした骸骨のような木々
ピート ハミル / ブルックリン物語 amazon
空の青が透いて見えるような薄い脆い花弁
大岡 昇平 / 花影 amazon
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
深い溪谷が闇のなかへ沈む
梶井基次郎 / 闇の絵巻
遠くからたそがれを告げる鐘が聴こえていた。
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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