グッと私の心臓を引っ掴んで、云い知れぬ好奇心の血を波打たせている
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:69% 作品を確認(青空文庫)
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好奇心・興味を示す
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前後の文章を含んだ引用
......極めた精神科学の実験そのものの魅力のために私の魂がもう、スッカリ吸い付けられてしまっていたせいかも知れない……その話の底を流るる形容の出来ない不可思議な真実性が、グッと私の心臓を引っ掴んで、云い知れぬ好奇心の血を波打たせているせいかも知れない。……なぞと……そんな事を考えつつ茫然として、眼の前の空間を凝視している私の耳元に、又も咳一咳 した正木博士の声が、新しく、活 き活きと響いて来た。......
単語の意味
好奇(こうき)
好奇・・・珍しい物ごとやまだ知らないことに強い興味や関心を持つこと。また、そのさま。
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グッと私の心臓を引っ掴んで、云い知れぬ好奇心の血を波打たせている
夢野久作 / ドグラ・マグラ
話がどう移り変わってゆくのか見当もつかず、ただじっと耳を傾けた。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
多分アンテナの向きがちがうのでしょう。私はその老人の精力をわが身と比べ、あなたは解放された老妻に気持が向いてしまう。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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「心」の言葉を含む好きの表現・描写・類語(好きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
優しい心づかいだと思う。わけもなく、涙がにじんできて
林芙美子 / 新版 放浪記
好奇心を持った犬のような顔になる。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
己の袈裟に対する愛なるものも、実はこの欲望を美しくした、感傷的な心もちに過ぎなかった。
芥川龍之介 / 袈裟と盛遠
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それを恋愛感情とは呼ぶことはできなかっただろうが、かなり似かよったものだった。ぼくの身体ぜんたいを無数の細い紐が締め上げているような感覚があった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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