ふと、顔を上げて、窓の向こうを見る。 ちょうど隣の家の窓で人影が動いたように見えた。雪見が凝視したときには、それは消えていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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人の気配
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前後の文章を含んだ引用
......の?」 口を開いたまどかはそんなことを訊いてきた。「違うよ。これはママのだよ。まどかが遊びたいって言うから貸してあげてるんでしょ。だから大事にしてくれないと」 ふと、顔を上げて、窓の向こうを見る。 ちょうど隣の家の窓で人影が動いたように見えた。雪見が凝視したときには、それは消えていた。 雪見はサッシを閉めて施錠した。遮光カーテンもぴっちりと閉めた。 夕食後、二階で雪見が自分とまどかの着替えを用意していると、俊郎が気だるそうな様子で部屋に入って......
単語の意味
凝視(ぎょうし)
凝視・・・目を凝らして一点を見つけること。目を大きく見開いてじっと見つめること。
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(気配なく近づく人)気がつくと自分の五感が警戒する距離に迫ってきている。それが大胆なだけに、五感の警戒が一歩遅れてしまうのだ。そして慌てて警戒信号を発することになる。武内と接するときはそんな感覚が付きまとう。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
同じように静まり返っていても、どっかに人が隠れている部屋と無人の部屋では空気がちがうじゃないですか。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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いきているのにまるでファインダーや額縁の中に閉じ込められているようなようす
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
浮ついた印象はなく、むしろ硬質な雰囲気を漂わせている
松浦 理英子 / 親指Pの修業時代 上 amazon
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