赤土から女の太腿 が出ていた。
梶井基次郎 / 雪後 ページ位置:56% 作品を確認(青空文庫)
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根・根っこ
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前後の文章を含んだ引用
......ら、彼は六ヶ敷 い顔でそう言った。 「ここだった」と彼は思った。灌木 や竹藪 の根が生 なました赤土から切口を覗かせている例の切通し坂だった。 ――彼がそこへ来かかると、赤土から女の太腿 が出ていた。何本も何本もだった。 「何だろう」 「それは××が南洋から持って帰って、庭へ植えている○○の木の根だ」 そう言ったのはいつの間にやって来たのか友人の大槻の声だった。......
単語の意味
赤土(あかつき・せきど)
太股・太腿・太もも(ふともも)
赤土・・・赤い土。赤色は鉄分に由来するもの。
太股・太腿・太もも・・・足の、膝(ひざ)より上の太い部分。股の内側の膨らんだところ。足の付け根から膝までの部分。大腿(だいたい)。上腿(じょうたい)。
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根・根っこの表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
根が、老いた蛇の肌のように灰白色に乾いてささくれだって、しぶとくうねっている
日野 啓三 / 抱擁 amazon
切り崩された赤土のなかからにょきにょき女の腿 が生えていた。
梶井基次郎 / 雪後
木の根が静脈のように小道に浮き上がっている
三浦 綾子 / 続 氷点 amazon
櫟の根が、病菌に犯されたのであろう、大きな瘤のように膨れているのを発見した。
上林 暁 / 野「上林暁全集〈第3巻〉小説(3)」に収録 amazon
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大きな樹の枝が、頭に蔽(おお)い被さるように空を遮る
夏目 漱石 / 門 amazon
白い百合の花が三本入った花瓶が置かれていた。百合は大きく、瞑想に耽る異国の小さな動物のようにもったりしていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
いちめん銀 や貝殻 でこさえたようなすすきの穂 がゆれた
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
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