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私の疲労をなにか変わった他のものに変えてゆく
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:55% 作品を確認(青空文庫)
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気分転換・心機一転・リフレッシュ
ストレスが快感になっていく(防御反応としての幸福感)
心変わり・熱が冷める
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前後の文章を含んだ引用
......人が背負い網を負って山から帰って来る頃で、見知った顔が何度も自動車を除 けた。そのたび私はだんだん「意志の中ぶらり」に興味を覚えて来た。そして、それはまたそれで、私の疲労をなにか変わった他のものに変えてゆくのだった。やがてその村人にも会わなくなった。自然林が廻った。落日があらわれた。溪 の音が遠くなった。年古 りた杉の柱廊が続いた。冷たい山気が沁 みて来た。魔女の跨 った......
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気がつくと無力感が静かに音もなく、水のように部屋に満ちていた。僕はその無力感をかきわけるようにして浴室に行き、「レッド・クレイ」を口笛で吹きながらシャワーを浴び、台所に立って缶ビールを飲んだ。そして目を閉じてスペイン語で一から十まで数え、声を出して「おしまい」と言って、手をぱんと叩いた。それで無力感は風に吹き飛ばされるようにさっと消えた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
(落ち込む気持ちを意識的に切り替える)彼は段々自分が、そういう気分に 惹き込まれつつある事を意識した。坂路で惰性のままに段々早くなる、それを踏み 止るような心持で、寧ろ意志的に彼は気分を惹きもどそうとした。手段として、彼は広い広い世界を想い浮べた。地球、それから、星、( 生憎 曇っていて、星は見えなかったが)宇宙、そう想い広めて行って、更にその一元子程もない自身へ想い返す。すると今まで頭一杯に拡がっていた暗い 惨めな彼だけの世界が急に 芥子粒 程のものになる。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
外に出て長時間走ることは、小説を書くことで絡み付いてくる闇の気配のようなものを払い落とす悪魔払いのようなもの
2013.5.6 村上春樹の京都大学での講演
いつの間にか、憂鬱な放課後を過ごしたこともすっかり忘れていた。女の子たちのねばねばの糸が、伊吹の体温で洗い流された感じがした。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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七彩(なないろ)に変わる石鹼玉(しゃぼんだま)の色のように、倏忽(しゅくこつ)に気持ちが変わる
梶井 基次郎 / 檸檬・冬の日―他九篇 (岩波文庫 amazon
気持ちが凍って
林芙美子 / 新版 放浪記
信じる心は、デパートの正札のように、一夜でつけ替えられるものではないのだ。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
私はあたりにまだ光があったときとはまったく異った感情で私自身を艤装 していた。
梶井基次郎 / 冬の蠅
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何処からともなく蕎麦 のだしを煮出している匂いがする。胃袋がぶるぶる顫 えて仕方がない。
林芙美子 / 新版 放浪記
(刀鍛冶が)槌 の鬼になって
吉川英治 / 野槌の百
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