(梅の花の雄蘂は)一本一本が白金の弓のように身を反っていた小さい花粉の頭を雌蘂に向って振り上げていた。
川端 康成 / 春景色「伊豆の踊子・温泉宿 他四篇 (岩波文庫)」に収録 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
梅
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
蕊・蘂(しべ・ずい)
白金(はっきん)
蕊・蘂・・・花の生殖器官。雄しべと雌しべ。花の真ん中にあり、花粉のやり取りをして実を作る器官。
白金・・・金属元素のひとつ。元素記号Pt、原子番号78。銀白色の金属。圧力を加えたり引っ張っても壊れず、形を変える。錆(さ)びにくく、装飾品に利用される。また、触媒としての用途も広い。稀少な貴金属で高価。「プラチナ」ともいう。
ここに意味を表示
梅の表現・描写・類語(春のカテゴリ)の一覧 ランダム5
盛りを過ぎた梅の花が、雨に濡れて泣くように見える
田山 花袋 / 田舎教師 amazon
野梅が細長い家の飾りのように青澄んだ白い花を綻ばせる
円地 文子 / 朱(あけ)を奪うもの amazon
このカテゴリを全部見る
「春」カテゴリからランダム5
その日は春を感じさせる生温かい陽気で、とても風が強かった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
ねっとりとした春である。わずかにしめっている女の脇の下を思わせる春である。
サトウハチロー / 浅草悲歌
同じカテゴリの表現一覧
春 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ