朝食の味、おいしさを伝える表現・描写(料理(その他)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
コーヒーを飲み、固いくるみのパンをかじりながら、いつのまにかそういうことを考えていた。 テーブルと朝の光という組み合わせが、私に家族についてむやみに考えさせたのだと思う。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「料理(その他)」カテゴリからランダム5
ぐらぐら煮たったお湯
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
テーブルの上のアルコールランプの上にこのなべをのせ、弱い火であたためながらフォークにフランスパンをちぎってさし、それにフォンデュをまきつけるようにして食べる。 パンはもちろん食パンでもよいけれど、固いほうがおいしいから、食パンならみみの所がいいが、コッペパンのほうがなおいい。 パンのまわりにとろっとしたチーズがかぶさっているから、とても熱い。舌やうわあごをやけどしないようにフーフーふきながら食べるのは、寒い戸外から帰ってきたときには、有難くうれしく感じられる山小屋料理だ。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
新聞の見出しを点検するときのような目つきで、レタスの葉をフォークで何度か裏返した。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
彼女は素早く器用に体を動かしながら、一度に四つくらいの料理のプロセスをこなしていた。こちらで煮ものの味見をしたかと思うと、何かまな板の上で素早く刻み、冷蔵庫から何かを出して盛りつけ、使い終わった鍋をさっと洗った。うしろから見ているとその姿はインドの打楽器奏者を思わせた。あっちのベルを鳴らしたかと思うとこっちの板を叩き、そして水牛の骨を打ったり、という具合だ。ひとつひとつの動作が俊敏で無駄がなく、全体のバランスがすごく良かった。
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
大体において、食事というものは、平和裡に開始され、平穏無事に進行し、大過なく終了するものである。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
料理(その他) の味・おいしさの表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ