一息吐くと、自分がたった一人で宮崎にいることのふしぎに心地良く沈潜していった。
平野啓一郎「ある男」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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ほっとする・緊張を解く
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前後の文章を含んだ引用
......。 二杯目からは、珍しいサハリンスカヤをストレートで貰ったが、よく冷えていて、すっきりしているが意外と横にも広がりがあり、最初からこれにすれば良かったと思った。一息吐くと、自分がたった一人で宮崎にいることのふしぎに心地良く沈潜していった。 奥の個室の飲み物が一旦落ち着き、ようやく余裕の出来たバーテンから話しかけられた。「県外から来られた方ですか?」「ええ。──わかります?」「わかりますよ。東京の......
単語の意味
沈潜(ちんせん)
沈潜・・・1.水の底に沈んで隠れること。
2.気持ちを落ち着けて深く考えること。また、深く没頭すること。
2.気持ちを落ち着けて深く考えること。また、深く没頭すること。
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ほこりまみれの自分の心まで、ざばざば洗ってくれるようだった。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
夜空を見ながら、庭で一人食事していると、心が安らかになる。《…略…》自分の掌やござに投げ出した足はぼやけているのに、庭の百日紅や花壇のれんがや小さな星の瞬きは、くっきり浮かび上がって見える。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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恐怖もなく、自分の肉体までが水晶のように透き通っているような感じ
椎名麟三 / 永遠なる序章 amazon
なるほどな。もう一度、深呼吸とともに思う。なるほどな。吐き出す息が、ため息の重さになる。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
泥のごとく、ねむりこけてしまう
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
伸子は次第にくつろぎと楽しさが心や体にしみこむのを感じた。
宮本百合子 / 伸子
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