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火の光が、かすかに、その男の右の頬をぬらして
芥川龍之介 / 羅生門 ページ位置:35% 作品を確認(青空文庫)
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光に照らされた顔や姿
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前後の文章を含んだ引用
......。 それから、何分かの後である。羅生門の楼の上へ出る、幅の広い梯子の中段に、一人の男が、猫のように身をちぢめて、息を殺しながら、上の容子 を窺っていた。楼の上からさす火の光が、かすかに、その男の右の頬をぬらしている。短い鬚の中に、赤く膿 を持った面皰 のある頬である。下人は、始めから、この上にいる者は、死人ばかりだと高を括 っていた。それが、梯子を二三段上って見ると、上では......
単語の意味
頬(ほお・ほほ)
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
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少年の片頬が陽を浴びて 火照っていた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
食卓のシャンデリアが、幾分、皮肉めかして、その皺一本ない額や高く澄んだ鼻梁、やわらかく光を押し潰す下瞼といった、彼女の麗質の細部に光を灯していた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
陽にすけると私の髪って金髪。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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夜露に光を奪われた灯が、染みのようにぽつぽつと闇の中に浮いている
内田百けん / 烏「冥途」に収録 amazon
海の底と錯覚しそうな深い闇を見つめていた。じっと息を殺していると、闇がか細く震えているのが分った。闇の粒子が、怯えるように宙でぶつかり合っていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
外灯が芝生の一郭や噴水の周りのベンチを白く照らしていた。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
はっきりと路の上にうつした影はひきがえるのように這 っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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土方の棒頭 のように頑丈 な身体
小林多喜二 / 蟹工船
布袋(ほてい)のような、あんな肥満(ふとっちょ)のお婆さん
小杉 天外 / 初すがた amazon
蚊のようにやせた体
芥川龍之介 / 河童
力仕事が多いのでその腕や足の筋肉は雄牛のように頑丈に張りつめていました。
椎名 誠 / 犬の系譜 amazon
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