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かんのために背たけも伸び切らない、どこか病質にさえ見えた悒鬱ゆううつな少年
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:19% 作品を確認(青空文庫)
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病的・弱々しい体つき
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前後の文章を含んだ引用
......悪そうに汗でしとどになったまっかな額をなでた。 「木本きもとです」 「え、木本君」  これが君なのか。私は驚きながら改めてその男をしげしげと見直さなければならなかった。かんのために背たけも伸び切らない、どこか病質にさえ見えた悒鬱ゆううつな少年時代の君の面影はどこにあるのだろう。また落葉松からまつの幹の表皮からあすこここにのぞき出している針葉の一本をも見のがさずに、愛撫あいぶし理解しようとする、スケッチ帳で想像され......
単語の意味
背(せ)
・・・1.背中。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背面。
2 物の後ろ側。背面。
3.立っているものの、高さ。
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弱々しい感じで、残酷にいじめてみたくなる
阿刀田 高 / 縄 ──編集者への手紙──「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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