TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) > 夕方

TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) >


カテゴリ検索 単語の意味
(小高い)この場所から、 黄昏 ていく街並みを見ているのが好きだ。こうして、点々と点りはじめる灯りをぼんやりと目でたどっていくのが。屋根瓦のかたちが見分けられなくなる直前に、カラスどもが決まってやかましく騒ぎ立てる時刻がある。その時刻を境に昼が夜に変わる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
夕方
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......て眠気の混じった物憂い無関心が十和子を包み込む。街の音。耳の奥でビデオテープが途切れなく巻きもどっていくような耳鳴り。 両手をポケットから出して息を吹きかける。この場所から、黄昏ていく街並みを見ているのが好きだ。こうして、点々と点りはじめる灯りをぼんやりと目でたどっていくのが。屋根瓦のかたちが見分けられなくなる直前に、カラスどもが決まってやかましく騒ぎ立てる時刻がある。その時刻を境に昼が夜に変わる。十和子はベンチから動かず、昼の夢想をそのまま夜にもち込む。電飾の明滅に重ねて、陣治を想い、水島を想い、黒崎を想う。三人の男のために三人の十和子がいるような不思議......
単語の意味
黄昏(たそがれ)
鴉・烏(からす)
黄昏・・・1.夕暮れ。夕闇。日が沈んで、月が出るまでの間の薄い暗闇。暗くなって顔の区別ができないので、「誰そ彼(たそかれ)」つまり「お前は誰か」と尋ねるのが由来。
2.ピークの状態を過ぎてだいぶ衰えたころ。
鴉・烏・・・カラス科カラス属およびそれに近縁の鳥の総称。人家近くの森に住む、雑食性の利口な鳥。雌雄ともに全身、光沢のある黒。日本では主に嘴太烏(ハシブトガラス)と嘴細烏(ハシボソガラス)の2種。古来より人との関わりが深く、熊野の神の使いとして知られ、また、その姿や鳴き声は不吉の象徴とされるなど、信仰や迷信が多い。
ここに意味を表示
夕方の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
季節らしさのこもった夕暮なり。
林芙美子 / 新版 放浪記
雪はりんのようなかすかな光を放って
有島武郎 / 生まれいずる悩み関連カテ夕方
大きなユーカリ樹が黒い姿を夕暮の空気の中にはっきりと印している
野間 宏 / 哀れな歓楽「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon関連カテ夕方薄暗い
このカテゴリを全部見る
夜の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
朝が近づいてくる気配が世界中を満たす。光が空の青に溶けて、かすかな輝きが空気の層を白く照らす。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
暗い星の冴えた小路
梶井基次郎 / 雪後関連カテ夜空路地・小道
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧 
風景表現 大カテゴリ
表現の大区分