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「ありがとうございました」というカフェの店員の声が、雨と混じって曖昧に耳に届く。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
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雨の音
小さな音・不鮮明な音
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前後の文章を含んだ引用
......に入る。女は小柄で、おかっぱの髪型がまるで学生のように幼げな印象だ。そのまま二人は背を向けて、店を出ていく。俺はなぜか、二人の背中から目をそらすことができない。「ありがとうございました」というカフェの店員の声が、雨と混じって曖昧に耳に届く。 店を出る頃には、雨は雪に変わっていた。 大気にたっぷりと満ちた湿気のおかげか、雪の舞う街は妙に暖かく、俺は間違った季節に迷い込んでしまったような不安をふいに感......
単語の意味
曖昧(あいまい)
曖昧・・・はっきりしないこと。明確さに欠けるさま。「曖」も「昧」も訓読みで「くら(い)」と読める。
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雨の音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
夜空が溶け落ちるように、雨が凄まじい響きを立てている
芥川 龍之介 / 地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 amazon
雨の音と混じると、知らない人の会話までがなんだか秘密めいて聞こえる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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小さな音・不鮮明な音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
耳から少しでも意識をそらすと消えてしまいそうな、慎ましい音だった。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
空耳かと思った。しかし、波音にまぎれてそれはかすかに続いていた。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
耳の中にまで雨水が流れ込んで気がするほど、雨の音が大きくなる
中沢 けい / 野ぶどうを摘む amazon
「雨・霧」カテゴリからランダム5
後に残されたサユリと男は、雨でしっとりと濡れていた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
雨樋はローマの上水道のようにしっかりとしている。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
煙のように立ちこめている灰色の雨の中
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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