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(冬の川)雲母 を浮かしたような薄氷が張っていた。
吉川英治 / 八寒道中 ページ位置:94% 作品を確認(青空文庫)
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冬
川
凍る・凍結する
あられ・ひょう・氷
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前後の文章を含んだ引用
......」 「あれを御覧なさい。お稲さんだ」 「えっ。おお……安成三五兵衛!」 彼は、拳 を柄 に乗せ、鐺 をかんぬきに刎 ねあげたまま、茫然と、真っすぐに立ちすくんでしまった。 雲母 を浮かしたような薄氷が張っていた。その川の水は、たった六、七間を隔 てたのみであるが、賛之丞の眼には、遠い海にも持って行かれるような大きな運命的な流水に見えた。 すらすらと霜の土橋に足痕 をのこして......
単語の意味
雲母(うんも・うんぼ・きらら・きら)
雲母・・・鉱物の一種。六角形の板状の形をしていて、光沢があって光を受けるとキラキラと輝く。薄いので、ナイフ等で薄くはがすことができる。英語に由来して「まいか(mica)」と呼ばれる事もある。
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冬の表現・描写・類語(冬のカテゴリ)の一覧 ランダム5
青空が広く、葉は落ち尽くし、鈴懸 が木に褐色 の実を乾かした。
梶井基次郎 / 雪後
枯れて枝だけをのばす街路樹。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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川の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
川の流れの表面が、海風になぶられて錆(さび)色の鱗のような小波(さざなみ)を立てる
高樹 のぶ子 / 光抱く友よ amazon
水羊羹(みずようかん)のように真っ黒い川
内田 春菊 / ファザーファッカー amazon
(河の水は)石を越え、迂回し、後から後から忙しく現われて、流れ去っていた。それは無限に続く運動のように見えた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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凍る・凍結するの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
麻のロープが鉄管でも握るように、バリ、バリに凍えている。
小林多喜二 / 蟹工船
汗で濡れた着物が凍ってブリキのようにかたくなる
本多 勝一 / きたぐにの動物たち amazon
凍った池の上を、子供達がスケート遊びをしていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
水が硝子板をしいたように凍る
宮沢 賢治 / なめとこ山の熊 amazon
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あられ・ひょう・氷の表現・描写・類語(雪・霜・あられのカテゴリ)の一覧 ランダム5
川の上におちるのや、庭のおち葉をたたきながらはねかえる霰は、まるで純白の玉を飛ばしたようであった。
室生犀星 / 上田秋成「性に眼覚める頃」に収録 amazon
(氷の彫刻)汗を垂らすように溶け続けている数々の彫刻
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
砕け散った細氷がキャラキャラとガラスを混ぜ合わすような音を立てる
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
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「雪・霜・あられ」カテゴリからランダム5
ちぎれた雲が空から落ちているようなやわらかい雪だった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
ぐるぐると空間が廻転するように見えつつ飛び散る忙しい雪
長塚 節 / 土 amazon
靴が破れていた。そこへ針のような雪がはみこんでいる。
黒島 伝治 / 渦巻ける烏の群 amazon
自然の大叫喚‥‥
有島武郎 / 生まれいずる悩み
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
(河原の)処々島のように点在した高み
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
百匹の大蛇のようにのた打ち荒れ狂う浪
太宰治 / 走れメロス
「冬」カテゴリからランダム5
落葉もつもる初冬の寒さ
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
原因の存在しない結果なんて、救いのない祈りと同じように、味気なく、無慈悲に感じられる。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
まるで稲を襲った害虫のように、荒し廻った
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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