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前後の文章を含んだ引用

......校の校舎がまだ映っていた。空き地の中にぽつんと建っているそれは、昔、博物館で見た恐竜の頭蓋骨を思い起こさせた。　私の黄ばんだ皮膚の中でも、死んだ骨が揺れている。ブラジャーが必要ではないくらい未熟な胸に無理やりワイヤーの下着をつけたせいで、胸元に空洞があいていて、そこに生ぬるい夏の風が入り込んでくる。外なのに息が苦しくて、見回すと、白くて清潔な世界が広がっている。私たちはこの清潔な街に閉じ込められているんだ。そんな気がした。　工事の音が消えた街から、夜になる......

単語の意味

胸元・胸許（むなもと）

胸元・胸許・・・胸の元・許（＝付け根）。胸のあたり。胸先・胸前（むなさき）。