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3、4日たつと、驚くほど萃(人名)は遠のいていった。自分の薄情さにびっくりしたと共に、あの人も、あの人たちも、あのときの自分が抱いていた様々な気持ちに関しても、実際に起こったこととは思えないような分離感が生じていた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:84% 作品を確認(amazon)
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荒れた気持ちが穏やかになる
心変わり・熱が冷める
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前後の文章を含んだ引用
......後は眠りそびれて、朝いちばんに朝刊を取ってきてはすみずみまで読んだりした。TVのニュースをおびえながら見たりした。 でも、何の情報も得られなかった。 そうやって3、4日たつと、驚くほど萃は遠のいていった。自分の薄情さにびっくりしたと共に、あの人も、あの人たちも、あのときの自分が抱いていた様々な気持ちに関しても、実際に起こったこととは思えないような分離感が生じていた。 呪縛から解けたのだろうか。 夢の中のできごとのようだった。悪い夢じゃなかった。子供のころのように明日が楽しみだった、そんな夢の中で、自分にできることは一応みん......
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荒れた気持ちが穏やかになるの表現・描写・類語(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(不安が消える)パルコの光が優しく見えたのは初めてだった。《…略…》井の頭線の車内から見える夜景を美しいと思える余裕すらあった。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
今日の天気のようにうららかな気分でありたい。
谷崎潤一郎 / 蓼喰う虫 amazon
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心変わり・熱が冷めるの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
信じる心は、デパートの正札のように、一夜でつけ替えられるものではないのだ。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
(心変わり)彼女の心の中でひとつのドアが閉じ、別のドアが開いたような感覚がある。静かに、音もなく。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
どれだけ考えたところでどんなうまい考えも浮ばなかった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
人参にありついた猿のように、夢中になって
曽野 綾子 / 遠来の客たち amazon
「我慢・諦め」カテゴリからランダム5
「安心する」カテゴリからランダム5
緊張の糸がゆるんでしまったのか、なんだか鼻の奥がツンとしてくる。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
「結論が──出たんですか」 殿村は、目をまん丸にしている。 「最終結論は出ていない」 そのひと言に張り詰めた空気のどこかに見えない穴が開いたようになる。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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