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(刀は)かつんと、仁吉の膝がしらに、石でも割れたような音がした。
吉川英治 / 治郎吉格子 ページ位置:91% 作品を確認(青空文庫)
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刃物で人を切る(刺す)
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前後の文章を含んだ引用
......ちをして、 「仕事は急がざなるめえ。やい、自雷也」  どこに置いてあったか、道中差を、抜くよりはやく、ふりかぶって、 「命はもらった!」  ばっと、風を割って落した。  かつんと、仁吉の膝がしらに、石でも割れたような音がした。二度目の刀は、肩さきへ来た。仁吉は、尻もちをつきながら、匕首あいくちで月光を斬った。 「――ひッ、人殺しだあっ」  絶叫が、月の安治川あじかわから、海へ走った。 「けッ、女々めめしい声を......
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膝頭(ひざがしら・ひざかぶ)
膝(ひざ)
膝頭・・・膝の関節の前の部分。膝節(ひざぶし)。膝小僧(ひざこぞう)。膝株(ひざかぶ)。膝口(ひざぐち)。
・・・1.足の関節部で、腿(もも)と脛(すね)とを繋ぐところの前面。腿と脛の境の前面部。膝頭(ひざがしら)。
2.座ったときの、腿の上側にあたる部分。大腿部(だいたいぶ)。
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暴れじしみたいに迫った。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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