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(山目付、山を監視しているが平和でヒマ)春の山に菌 を求めているような役
吉川英治 / 増長天王 ページ位置:5% 作品を確認(青空文庫)
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監視・見張る
平和(平凡)に暮らす・穏やかな日々
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前後の文章を含んだ引用
......賀のほこり、御用焼 きの色鍋島 を克明 に制作している、善良なる細工人 ばかりの山だ。 同時に、山目付の十手 や大小も飾 り物 同様になってあるくかがしに過ぎない訳にもなる。春の山に菌 を求めているような役を、七、八年もやっていると武士らしい誇りや張合いはおろか、自分は人間だか兎 であるかについて、ちょッと考えて見たくなる。 何か波瀾 があればいい。 血の雨でも降るよ......
単語の意味
春の山(はるのやま)
春の山・・・木の芽が萌えて、花が咲き、霞んで見えるなど、春の装いをした山。
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監視・見張るの表現・描写・類語(見るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
犬のようなとげとげしい眼を光らせていた。
中野 重治 / 歌のわかれ (1956年) amazon
意識を集中し、公園の監視を続ける。高いマストに一人で上り、広大な海原に魚群やら潜望鏡の不吉な影やらを求める見張りの船員のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
役人は格子窓から顔を離すと、病人の経過をじっと観察している医師のように満足そうなうす笑いを浮べた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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平和(平凡)に暮らす・穏やかな日々の表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
大して、興奮したり胸がどきどきしたり笑い転げたりすることもない、慎ましい夜だ。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
毎日毎日安逸な生を食傷するほどむさぼって一生夢のように送っている
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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たぎる欲望を水で薄めた、欲のぬるま湯が家庭なのかもしれない
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
木部は葉子と別れてから、狂瀾 のような生活に身を任せた。
有島武郎 / 或る女
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困ったように眼を外らし、あらぬ方を見た。
岡本かの子 / 雛妓
葉子の目は稲妻のように事務長の後ろ姿を斜めにかすめた。
有島武郎 / 或る女
空気がいやにかすんでいた。まるでどこかからたき火の煙がまぎれこんでいるみたいにね。ぼんやりと白く濁っているんだ。だから遠くの方はよく見えない。でもじっと目をこらしていると、空気は少しずつ透明になっていった。本当に透明になっていったのか、あるいはその不透明さに僕の目が慣れてきたのか、そのどちらなのかは僕にはわからない。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
眼はまるで釘づけにされたよう
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
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