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暗然とした心

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絶望・希望がない気持ちが暗いがっかり・落胆する

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単語の意味

暗然・黯然・闇然（あんぜん）

暗然・黯然・闇然・・・１．暗いかんじ。不鮮明なかんじ。はっきりしていないさま。
２．１が転じて、絶望や悲しさを感じて元気が出ないさま。
「然」は他の語の後ろに付いて、状態をあらわす字。

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絶望・希望がないの表現・描写・類語（悲しみのカテゴリ）の一覧ランダム５

〝助かるまい。本人も、助かりたいとは思うまい〟　身内ばかりだというのに、しかもみな彼女を愛していたのに、その考えは私達がすわっている冷たいビニールのソファーのまわりを離れず、まるで大声でくりかえしているように心に響き、病院の白く空ろな壁にこだましていた。

吉本ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録　amazon

（死にたいと思いながら生きる）死の入り口に生きていた。底なしの暗い穴の縁にささやかな居場所をこしらえ、そこで一人きりの生活を送った。寝返りを打ったら、そのまま虚無の深淵に転落してしまいそうなぎりぎりの危うい場所だ。しかし彼はまったく恐怖を感じなかった。落ちるというのはなんと容易いことか、そう思っただけだ。

村上春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年　amazon

身体中の水分という水分がじりじりと干上がっていく感覚があった。焦りと絶望感が肌の下をじんわりと広がってくる。

伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録　amazon関連カテ絶望・希望がない慌てる・焦る

こうしてすわっていても、なにもかもが夢の中の一齣ひとこまのように意識が稀薄になることがあります。もう絶望しかありません。

阿刀田高 / 縄 ──編集者への手紙──「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録　amazon関連カテ絶望・希望がない昏睡状態・意識が無い心理的に追い詰める（られる）

（希望がない）せっかく涌いた希望も泡のようにたわいもなくはじけてしまった。

和田伝 / 沃土「和田伝全集第2巻」に収録　amazon関連カテ絶望・希望がない消える

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「気持ちが暗い」の表現・描写・類語（気分が晴れない・落ち込むのカテゴリ）の一覧ランダム５

陰惨を極める

関連カテ気持ちが暗いとても気分が晴れない・落ち込む

病気病気した冬のような気持

梶井基次郎 / のんきな患者関連カテ気分が晴れない・じめじめした気持ち気持ちが暗い心が病んでいる・精神異常

石のようにうな垂れてしばらく立とうとしない

関連カテ気持ちが暗いだるい・気分が重い・倦怠感項垂れる・うつむく・頭を垂れる

死刑宣告するような嫌な気分

関連カテ憂鬱・気分が晴れない気持ちが暗いだるい・気分が重い・倦怠感

あたりが暗く閉ざされた気持ち

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がっかり・落胆するの表現・描写・類語（気分が晴れない・落ち込むのカテゴリ）の一覧ランダム５

顔も伏せたきりで口も利けないほど打ちひしがれる

関連カテ気持ちが萎える（しょんぼり）がっかり・落胆する絶望・希望がない

高まっていた期待が、すっと萎んでいく

池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録　amazon

失墜感を覚える

メランコリー

関連カテ憂鬱・気分が晴れないがっかり・落胆する

肩が落ちる

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「心」の言葉を含む悲しみの表現・描写・類語（気分が晴れない・落ち込むのカテゴリ）の一覧ランダム５

子供たちの唄は意味はわからなくてもどこか物悲しい節まわしがある。それは唄のせいか、それともそれを聞く心のせいかわからない。

遠藤周作「沈黙（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ悲しい・悲しみ歌声・歌う

（ストーブのついた）部屋の中の暖かさは、私の心と五百里位は離れている。

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテ寂しくて心が寒い温かさ・温かい温度ストーブ気分が落ち込む・気持ちが沈む

心が闇に閉ざされる

関連カテ気分が晴れない・じめじめした気持ち気持ちが暗い

懺悔（ざんげ）の門の堅く閉ざされた暗い道がただ一筋、葉子の心の目には行く手に見やられるばかりだった。

有島武郎 / 或る女関連カテ絶望・希望がないとても後悔する

心がナメクジのように萎縮する

関連カテ気分が晴れない・じめじめした気持ち気持ちが萎える（しょんぼり）

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暗い気持ちの表現・描写・類語（気分が晴れない・落ち込むのカテゴリ）の一覧ランダム５

一条の光も見出せない暗雲のただ中

関連カテ気持ちが暗い絶望・希望がない不安になる

明日からどうやって学校に行けばいいのだろうと、目の前が真っ暗になっていきました。学校に爆弾でも落ちればいいのに。明日、目が覚めたら世界が終わっていたらいいのに。そんなどうしようもないことを考えている

湊かなえ / 罪深き女「ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)」に収録　amazon関連カテ絶望・希望がない不安になる

墓の下から出てきたかのようなすごく暗い顔

墨汁を流し込んだような暗さが心を重く押し付ける

葉子の心は急に暗くなった。戸外の天気もその心持ちに合槌（あいづち）を打つように見えた。

有島武郎 / 或る女関連カテ気持ちが暗い雨気分が落ち込む・気持ちが沈む

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心で感じる気分が晴れないの表現・描写・類語（気分が晴れない・落ち込むのカテゴリ）の一覧ランダム５

伸子の精神からは、健全な意志が腐れ落ちたような有様であった。彼女に決心というものは殆ど何一つできなかった。

宮本百合子 / 伸子関連カテ憂鬱・気分が晴れないやる気を失う精神病

早く刺されたいと、十和子の手で解放されたいと、心待ちにしている

沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録　amazon

（死ぬことばかり考えていた日々）その頃は、ただじっと深く自分の内奥を見つめていれば、心臓はやがて自然に停止してしまいそうに思えたものだ。精神を鋭く集中し、一ゕ所にしっかり焦点を結んでいれば、レンズが陽光を集めて紙を発火させるのと同じように、心臓に致命傷を与えられるに違いないと。彼はそうなることを心から期待していた。しかし彼の意に反して、何ゕ月経っても心臓は停まらなかった。それほど簡単に心臓は停まらないものなのだ。

村上春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年　amazon

いつもは心を癒してくれる歌声も今日ばかりはまるで効果がない

雪見を前にするときは、義母としての心の張りが多少ある。しかし、一人になってリビングのソファに座り込むと、その張りも一気に解けてしまい、倦怠感ばかりが尋恵の神経を覆い込んだ。

関連カテだるい・気分が重い・倦怠感ほっとする・緊張を解く

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「気分が晴れない・落ち込む」カテゴリからランダム５

胸が虚ろになるような味気ない思い

関連カテ気持ちが萎える（しょんぼり）飽きる・冷めている退屈・うんざり・味気ない

覚えずも悄然と萎れかえる

（夜に安心する）備校の自習室を出て、あっというまに夜になっていることに、私はほんとうは安心している。大学生になることに成功した人たちがシャキシャキと消費する昼間の空気に触れなくて済んだことに、毎日、ほっと安心する。

朝井リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録　amazon

陰気に滅入る

絶望で体が冷たくなっていくのを感じる

関連カテ苦しむ絶望・希望がないとても心が傷つく

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透明の寂しさが秋の水のように果てしなく流れる

関連カテ寂しい寂しくて心が寒い

顔が腐ってしまうくらい泣いた

関連カテとても悲しい悲しくて泣く

（恋人に別れを告げられて泣く）「わたしだって半狂乱なのよ。わかってる？」　そう言った途端、こみあげてくるものがあった。野呂の前で涙を見せた途端、自分自身の感情の収拾がつかなくなるのはわかりきっていた。わたしは奥歯を強く嚙んで涙をこらえた。　口の中いっぱいに拡がる漆黒の闇を嚙みしめているような気がした。今後、耐えていかねばならない野呂の不在は、わたしにとって、無限の闇、無限の空洞だった。

小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録　amazon関連カテ泣きそう・泣くのを我慢失恋・恋人と別れる

悲しすぎて笑っちゃう

関連カテとても悲しい惨め・情けない

かわいそうでかわいそうでたまらない

関連カテ悲しい・悲しみ憐れ・同情・かわいそう喪失感（大切なものを失う）

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