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私は夢にも思い付かなかった。何もかも夢の中の出来事のように変梃 なことばかりでありながらその一つ一つが夢以上に気味わるく、恐ろしく、嬉しく、悲しかった。
夢野久作 / あやかしの鼓 ページ位置:53% 作品を確認(青空文庫)
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夢のよう・現実味がない
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前後の文章を含んだ引用
......も知れぬ、鶴原の後家さんが……」 私はうな垂れて鶴原家の門を出た。 この日のように頭の中を掻きまわされたことは今までになかった。こんな家 が世の中にあろうとは私は夢にも思い付かなかった。何もかも夢の中の出来事のように変梃 なことばかりでありながらその一つ一つが夢以上に気味わるく、恐ろしく、嬉しく、悲しかった。 恩義を棄て、名を棄て、自分の法事のお菓子を喰べられる若先生――それを甥 だと偽って吾が家に封じこめて女中同様にコキ使っているらしい鶴原子爵未亡人……そうしてあ......
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夢のよう・現実味がないの表現・描写・類語(ものの性質・特徴のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(現実感がない)何を話しても、捉えどころのない非現実感が言葉の背後から滲み出てくる。だが当然ながら、これは夢などではない。これは終わりで、黒崎との終わりもそうだったように、終わりはなぜかいつも夢に似ているのだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
どんな残酷な事件を読んでも、わたしにはさらりとしたお伽話のようにしか思えなかった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
眼で見ていながら信ずる事が出来ない
夢野久作 / あやかしの鼓
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「ものの性質・特徴」カテゴリからランダム5
どんな残酷な事件を読んでも、わたしにはさらりとしたお伽話のようにしか思えなかった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
部屋の空気が希薄になるような非現実感に包まれる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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