顔半分がかくれてしまいそうに大きいトマトにかぶりついている。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置：64% 作品を確認（amazon）
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トマト
食べる
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前後の文章を含んだ引用
......に行っていた親戚のこどもたちが、庭に出て、すこし赤くなったのを、もいで食べていた。「お塩もつけないで、まずいでしょう」というと、「おいしいよ、たべてごらんよ」と顔半分がかくれてしまいそうに大きいトマトにかぶりついている。口のまわりを汁だらけにして、かみついたあとのトマトは、ぽっかり口をあけて、そこからも汁がポトポトと地面におちているのを見ていたら、私も急にたべたくなって手を出し......
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