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聞く事ごとにあまり意表に出たので、これもしばらく何も言うことができずに、考え込んで黙っていた。
森鴎外 / 高瀬舟 ページ位置:41% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......わかりませんが、わたくしはこの二百文を島でする仕事の本手 にしようと楽しんでおります。」こう言って、喜助は口をつぐんだ。 庄兵衛は「うん、そうかい」とは言ったが、聞く事ごとにあまり意表に出たので、これもしばらく何も言うことができずに、考え込んで黙っていた。 庄兵衛はかれこれ初老に手の届く年になっていて、もう女房に子供を四人生ませている。それに老母が生きているので、家は七人暮らしである。平生人には吝嗇 と言われるほど......
単語の意味
暫く・姑く・須臾(しばらく)
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
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言葉につかえる・言葉を探すの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
唇を開けたり閉じたりして、言う言葉を探している。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「あなたは、難儀に苦しんでいらっしゃいませんか」《…略…》わたしは何とか彼の質問にうまく答えてみようとした。心の中で、なんぎ、という言葉をつぶやいてみた。それは聞き慣れない哲学用語のように、つかみどころがなかった。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
「先生、在日でしょう?」 と言った。 城戸は顔を顰めたが、喉元を絞められたように、咄嗟に言葉が出なかった。ほど経て静かに嘆息すると、彼は、実際に自分が、数秒間、呼吸をしていなかったことに気がついた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
まだ生れ出ぬ言葉をふくんで子供の口のようにもぐもぐ動いていた。
野間 宏 / 哀れな歓楽「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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不意打ちのような告白
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
思いつく言葉を掻き集めるようにして、とりあえずなにか言う
黒井 千次 / 春の道標 amazon
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