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私たちは同じものを食べ、同じ寝床にもぐりこみながら、将来住みたい場所さえ違うんだから、今私たちがこの部屋にそろっていることは、ほとんど偶然みたい。 いつか人生が分かれてしまう 無理に束ねていた二つの茎が それぞれの太陽に向かって育ち始めてしまう だましだましでもいいから できるだけ長い時間を いっしょに生きたかった
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:89% 作品を確認(amazon)
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失恋・恋人と別れる
同棲・一緒に暮らす
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前後の文章を含んだ引用
......周りが呆れて誰もいなくなっても、身体が冷たくなってもまだ動かない。まだまだ飲みたりないのに水は枯れてきて細くなり、一滴でも逃がさないように舌をつき出している。 私たちは同じものを食べ、同じ寝床にもぐりこみながら、将来住みたい場所さえ違うんだから、今私たちがこの部屋にそろっていることは、ほとんど偶然みたい。 いつか人生が分かれてしまう 無理に束ねていた二つの茎が それぞれの太陽に向かって育ち始めてしまう だましだましでもいいから できるだけ長い時間を いっしょに生きたかった ゆったりと愛せたことはあったか。あなたを安心させたことはあったか。 でも愛してるという言葉はいまはそんなに重要じゃなくて、いま大切なのはあなたのために何ができ......
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失恋・恋人と別れるの表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(恋人と付き合い始めたが期待外れにときめかない)邦彦との関係に対して、浮き立つものを感じられなくなっていた。 期待に胸を膨らませて観に行った映画が、タイトルが映し出された時こそ感動が押し寄せてきたものの、上映時間が進むにつれ、「あれ?」と退屈を覚えずにいられなくなり、「いや、これから面白くなるはずだ」「だって、いい監督だもの」と自分に言い聞かせ、挽回を期待し、けれどそれでも気に入らない点ばかりが増していくような感覚だ。
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク amazon
(失恋前の二股期間)千晶と恋におちながらも、野呂が平然とわたしとのつきあいを続けていた時期がある。それはわずか二か月ほどの間のことにすぎなかったが、わたしにはそれが一年にも二年にも感じられた。 本当に苦しかったのは、野呂から改まって別れ話を切り出された時ではない。野呂から愛の 残滓 のようなものを受け取っては、それを虚しく貪ろうとしていた、あの宙吊りの二か月間だったと思う。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
ああ、オレの女、サユリ! さめざめ、さめざめ、さめざめ。コバヤシのようすは、まるで梅雨時の小雨のように湿気に満ち溢れていた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
雨晴れて簑(みの)を脱ぎ、水尽きて舟を棄つるような気分で女に別れて
幸田 露伴 / 連環記 amazon
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同棲・一緒に暮らすの表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
一人で住むより二人いっしょに住めば、同じ家賃で広く住める
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
真由は引退してから定職につかず、アルバイトをしながら彼と 同棲 していた。あまりにも長い間それが続いたので、私も母も、彼らが結婚していないことすら忘れてしまっていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「恋愛」カテゴリからランダム5
こんな、必要以上に切実な気持ちになったことはない。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
外に比べたらはるかに薄暗い店内の一角で、彼女のその顔の部分だけが、パッと輝いているようだった。
乾 くるみ / イニシエーション・ラブ amazon
ちょっと見つめ合ってから、どちらともなく近づいて、私たちは一回だけ軽いキスをした。ほんの短い間だった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
「暮らし・生活」カテゴリからランダム5
家畜のようにおとなしい単純な生き方
石坂 洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
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