和菓子全般の味、おいしさを伝える表現・描写(和菓子のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(両口屋の二人静)上質の砂糖を紅白に、小さく丸く型どり、二つを合わせてうすい紙にくるんだ干菓子をつまみ、濃い茶をのむ。 品のよい、いかにも清楚な菓子だ。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
京都や金沢、松江など、古い町では当然、茶の稽古がさかんであり、したがって、菓子もおいしい。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「和菓子」カテゴリからランダム5
玉のように半透明に曇った肌が奥のほうまで日の光を吸い取って、夢見る如きほの明るさを伴っている感じ。あの色合いの深さ、複雑さは、西洋にお菓子には絶対に見られない。
谷崎潤一郎 / 陰翳礼讃 amazon
ショーケースの中のサンプルをよく見ると、純正のかき氷とは似ても似つかぬゴテゴテ厚化粧のフラッペ風のものが、〝かき氷〟として並べられている。《…略…》真ん中あたりは確かにかき氷だが、その周辺にクリーム、てっぺんにアイスクリームをのせ、オレンジやスイカやパイナップルの切れはしを飾り、かけてあるツユもブルーベリーあり、ペパーミントありという、変わり果てた姿になってしまっているのである。情けない。 昔好きだった女性に久しぶりに会ったら、夜の女になっていた、というような感慨を覚える。(夜の女は古いか) 昔のかき氷は清潔だった。 安物のカクテルグラス風の容器に、秀峰富士を思わせる形にかき氷が盛られ、その上にイチゴなら赤、メロンなら緑、レモンなら黄色と、ただ一色が白い氷の頂上ににじんでいた。 富士の脇腹には、へこみの少ない四角っぽい〝シャジ〟が突っこまれてあった。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
和菓子 の味・おいしさの表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ