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まるでやる気のないそば屋があった。 店頭の食品サンプルは、すっかり陽にやけて色あせ、ザルソバにも天丼にもうっすらとホコリがかぶっている。
東海林 さだお「タコの丸かじり (文春文庫)」に収録 ページ位置:86% 作品を確認(amazon)
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店・建物の佇まい・外観
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......木の植えこみに竹垣、竹垣の上には長靴の逆さ干し、玄関には万年青の鉢、万年青のまわりには卵のカラ、という、いまだにサザエさんしている家もある。 住宅街のはずれに、まるでやる気のないそば屋があった。 店頭の食品サンプルは、すっかり陽にやけて色あせ、ザルソバにも天丼にもうっすらとホコリがかぶっている。 もうかれこれ、十年はこの中を掃除していないはずだ。片隅にはクモの巣、底面のベニヤはまくれあがり、クモの巣の主も嫌になってどこかへ行ってしまったという、やる気百......
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二十五年も前のことだから、給食室といってもこことは全然違っていた。木造で、古くて、暗くて、狭くて。家畜小屋みたいなものでした。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
白堊(はくあ)が、ゴミゴミした黝(くろ)い甍(いらか)の上に聳(そび)え立っていた。それは、早春の土を破った、草の芽のような力を感じさせた。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
カフェーとも酒場ともレストランともつかぬ、いかにも横浜らしい店
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
明るくそのくせ硬そうな白っぽいコンクリートの肌
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とり残されたような木造の古家
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町屋根が、向こう土堤の下に墨をとかしたように沈んでいる
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