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(象は)無意識と言ってもいいくらいの漠然とした目つきのままバナナをむしゃむしゃと食べた。
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:18% 作品を確認(amazon)
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きょとんとした目つき・虚ろな眼差し
象(ぞう)
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前後の文章を含んだ引用
......ースを着た二人の若い女性が象にバナナを一房ずつ与えた。象は殆んど身動きひとつせずにそのかなり無意味な──少くとも象にとっては完全に無意味だ──儀式にじっと耐え、無意識と言ってもいいくらいの漠然とした目つきのままバナナをむしゃむしゃと食べた。象がバナナを食べてしまうと、人々は拍手をした。 象は右の後脚にがっしりとした重そうな鉄の輪をはめられていた。輪からは十メートルほどの長さの太い鎖がのびて、その先......
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鼻が巻き上がると、赤貝のような口が見える。
川端 康成 / 春景色「伊豆の踊子・温泉宿 他四篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
(英雄の銅像)おそらくそれが建てられたころには立派な勇ましい銅像だったのだろうが、潮風やほこりやかもめの糞や、時間の経過がもたらす様々な避けがたい磨耗のせいで、顔立ちもよくわからなくなっていた。島の住民はそのうらぶれた銅像にほとんど注意を払わなかったし、銅像の方だって、世界がどうなろうが今更どうでもいいみたいに見えた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
象の鼻は尺取虫のように伸び縮みしている。
川端 康成 / 春景色「伊豆の踊子・温泉宿 他四篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
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当たりだ。 その目顔は、そう語っていた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
貝原と小初は探り会う眼を合せた。
岡本かの子 / 渾沌未分
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割れたブリキ缶を叩くような犬の声
宮部 みゆき / 我らが隣人の犯罪 amazon
虎が上野の老杉 の葉をことごとく振い落すような勢で鳴く
夏目漱石 / 吾輩は猫である
シャム猫のフロがあがって来て、しきりに邪魔をする。本をひらけば、そのページの上へ乗る。それならというので別の地図をひろげると、わざわざやって来て地図の上へ寝そべる。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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