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ススキの野原の上に黙して浮かび、穏やかな湖面に白い丸皿となって漂い、寝静まった家屋の屋根を密やかに照らすあの月だ。満ち潮をひたむきに砂浜に寄せ、獣たちの毛を柔らかく光らせ、夜の旅人を包み護るあの月だ。ときには鋭利な三日月となって魂の皮膚を削ぎ、新月となって暗い孤絶のしずくを地表に音もなく滴らせる、あのいつもの月だ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 作品を確認(amazon)
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単語の意味
新月(しんげつ)
三日月・朏(みかづき)
新月・・・1.月が太陽と同じ方向にある瞬間。地球、月、太陽の順にまっすぐ並んだ瞬間。月齢が「0」になった瞬間。このとき、地球から月の方角を見ても、太陽の光は月の裏側に当たっているだけで、月は暗くて見えない。朔(さく)。
2.陰暦で、1を過ぎたころ、西の空に見える細い月。陰暦で、その月の初めて見える月。また特に、陰暦8月3日の月。
3.東の空に昇ったばかりの月。
三日月・朏・・・陰暦で、その月の三日前後の夜に出る、弓形の細い月。また、その形。月齢2日あたりの月(月齢は0から始まるので、陰暦3日は月齢2日になる)。広義には、月の終わりのころの細い月も指す。細い形が眉に例えられることも多い。「朏」は、「初めて姿が見え出した月」が語源。
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盆のような朱い月
林 芙美子 / 風琴と魚の町 amazon
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死人の眼のように濁った灰色の雲
徳永 直 / 太陽のない街 (1968年) amazon
赤く焼けて長く横に引いた幾すじもの西の空の雲の波を眺めていた。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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