TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) > 夕方
夜になりきれない街の、オパールの夕景
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:48% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
夕方
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......と乙彦は不意に時刻を確かめるように窓の外を見て、「出かける。」 と立ち上がった。 夕暮れが深まると、逢いたくなるのだろう、と推測した。きっと彼女の淡さと暗さが、夜になりきれない街の、オパールの夕景に重なり合うのだ。消えてしまう前に捜し出さねば、という気にさせるあの横顔。甘えと拒絶のコントラスト。「じゃ、萃によろしく。」 と2人で見送った。咲がしょうがない......
単語の意味
夕景(ゆうけい)
夕景・・・1.夕方の景色。夕景色。
2.夕方の光。夕日。夕影。「景」は「かげ」とも読み、「かげ」は「光」の意味も持つ。
2.夕方の光。夕日。夕影。「景」は「かげ」とも読み、「かげ」は「光」の意味も持つ。
ここに意味を表示
夕方の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
しいんとした薄暮のいろが低く水面に降りていた。
吉川英治 / 銀河まつり
やがて、ひしめき合う屋根や広告塔が夕闇に包まれるよりずっと早い時刻に、遠く近く次々と、人工の灯火が鈍く点りはじめる。立てた襟で耳まで覆って眺め続けていると、闇からも光からも仄白く遊離した陰のない風景が、冷気に潤んだ目のなかでかげろうのように揺れる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
まだ淡い半月と、金星の甘い白。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
時計の音が深夜の台所に響いている。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
空が淡い朱色から熟したトマト色に、やがて薄い紫色に変わる
落合恵子 / 夏草の女たち amazon
夜明けの青の中でなにもかもがこんなに浄化されて見える
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ