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......のか、少し離れた場所まで歩きだしていた橋本さんは、のんきな顔で僕を手招いて、また天を仰ぎ見た。「冷え込んでるぶん、星が、ほら、すごくきれいですよ」　ほんとうだ。東京では想像もつかないような広い夜空に、数えきれないほどの星が光っていた。クリスマスのイルミネーションかなにかのような、これを、降るような星空と呼ぶのだろうか。「よく、星が瞬くって言うでしょ。あれは空気が汚れてるからなんですよ。澄みわたった空だと、瞬かないんです」「そうですか……」　瞬かないだけでなく、星の一つ一つも、東京で見るときより明るく、一回りも二回りも大きく見える。　橋本さんは夜空を見上げたまま、言った。「あの日......

単語の意味

瞬く（またたく）

星空（ほしぞら）

夜空（よぞら）

瞬く・・・１．見えたり見えなくなったり光がチラチラする。明滅する。
２．まぶたを一瞬のうちに閉じたり開いたりする。まばたく。

星空・・・晴れた夜、星がたくさん輝いている空。

夜空・・・夜の空。