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梶井基次郎 / 城のある町にて ページ位置:31% 作品を確認(青空文庫)
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化粧・白粉をした顔
夕闇
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前後の文章を含んだ引用
......こへ行くの」とまたやっている。 「ようちえん?」 「いやらし。幼稚園、晩にはあれへんわ」 義兄が出て来た。 「早うお出 でな。放っといてゆくぞな」 姉と信子が出て来た。白粉 を濃くはいた顔が夕暗 に浮かんで見えた。さっきの団扇 を一つずつ持っている。 「お待ち遠さま。勝子は。勝子、扇持ってるか」 勝子は小さい扇をちらと見せて姉に纏 いつきかけた。 「そんならお母さん、行って来ます......
単語の意味
白粉(おしろい)
白粉・・・化粧品のひとつで、顔につけたり塗ったりする白い粉。また、それを練り合わせたもの。肌を色白に美しく見せる目的で使う。粉白粉・水白粉・練り白粉・紙白粉・固形白粉などがある。「しろい」は、「白い物」を意味する。
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化粧・白粉をした顔の表現・描写・類語(顔のカテゴリ)の一覧 ランダム5
濃い白粉の上に、クッキリと赤い唇紅、黒い眼鏡-まるで、新しいトランプのように、鮮かな顔だ。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
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夕闇の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
僕はソファーの上で目を覚ました。灯りは消え、部屋は濃い夕闇に覆われていた。体の芯から指先までがしびれていた。皮膚をとおしてインク色の夕闇が体にしみこんでいるような気がする。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
夜の闇があまりにも深くて、俺は少し怖くなった。周囲の山の影がのしかかってくる気がする。音だけを響かせる川が、霧ごとせりあがってくる気がする。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
薄い夕闇のなかで商店の 灯りも淡い。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「顔」カテゴリからランダム5
剽軽(ひょうきん)な羅漢のような顔
夏目 漱石 / 門 amazon
口と耳との間には縦に大きな溝 のような凹 みができて
有島武郎 / 或る女
いつもほこりをかぶっているかのように、すすけて見える顔色
野間 宏 / 真空地帯 amazon
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
昏(く)れかかった灰色の空が、墨の滲みのような濃淡を去来させている
松本 清張 / 空白の意匠―松本清張短編全集〈10〉 amazon
朝陽がビルの屋根を黄色く輝かせていた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
明かりの消えた部屋。お互いの体が明確に見てとれる時刻
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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