苔蒸(こけむ)したる石燈筒の林のごとく列べる
内田 魯庵 / くれの廿八日「くれの廿八日 他一篇 (岩波文庫)」に収録 作品を確認(amazon)
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灯籠(とうろう)
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苔蒸(こけむ)したる石燈筒の林のごとく列べる
内田 魯庵 / くれの廿八日「くれの廿八日 他一篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
燈籠の笠がほんのり明るく闇を区切って、それと松の梢が昔の人の噂をしているような風情です。
井伏 鱒二 / 珍品堂主人 amazon
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高い天井の真ん中に小さな明かり取りの窓のようなものが幾つか見えた。しかし月はまだ高く上がっていなかったので、明かりと呼べそうなものはそこから入ってこなかった。仄かな街灯の明かりが屈折に屈折を重ねた末にほんの少しだけその天窓から忍びこんでいたが、殆ど何の助けにもならなかった。《…略…》やがて何かの加減で、部屋にさしこむ光がほんの少しだけ明るさを増した。月が上がってきたのだろうか?あるいは街の光が明るく灯り始めたのだろうか?
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
切燈台の油が鳴る。赤い真綿のやうな火が、ゆらゆらする。
芥川龍之介 / 芋粥
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