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こんどは、とても好きなひとが出来たら、眼をつぶってすぐ死んでしまいましょう。こんど、生活が楽になりかけたら、幸福がズルリと逃げないうちにすぐ死んでしまいましょう。 カンナの花の美しさは、瞬間だけの美しさだが、ああうらやましいお身分だよだ。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:35% 作品を確認(青空文庫)
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人生は儚い(はかない)
生活苦・貧しい暮らし(日々)
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前後の文章を含んだ引用
......流れる。いまさら考えて見るけれど、生活らしいことも、恋人らしい好きなひとも、勉強らしい勉強も出来なかった自分のふがいなさが、凪 の日の舟のように侘 しくなってくる。こんどは、とても好きなひとが出来たら、眼をつぶってすぐ死んでしまいましょう。こんど、生活が楽になりかけたら、幸福がズルリと逃げないうちにすぐ死んでしまいましょう。 カンナの花の美しさは、瞬間だけの美しさだが、ああうらやましいお身分だよだ。またのよには、こんな赤いカンナの花にでも生れかわって来ましょう。昼から、千代田橋ぎわの株屋へ行ってみる。 ――[#ここから横組み]1 2 3 4 5 6 7 ......
単語の意味
疚しい・疾しい(やましい)
疚しい・疾しい・・・罪の意識を感じる。後ろめたい。負い目を感じる。
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人生は短いかげろうのようなもの
井上 ひさし / モッキンポット師ふたたび amazon
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生活苦・貧しい暮らし(日々)の表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ああ何と云う生きる事のむずかしさ 食べる事のむずかしさ。
林芙美子 / 新版 放浪記
ああ金に引きずりまわされるのがとても胸にこたえてくる。
林芙美子 / 新版 放浪記
魚屋の前は眼をつぶって、息を殺して通る。
林芙美子 / 新版 放浪記
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「暮らし・生活」カテゴリからランダム5
(死を待って生きる)死にかけた猫みたく、静かな暗いところに潜り込んで、その時(死)が来るのを黙々と待っている。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
この世は電光石火のように、はかなく消えるかりそめの世界
白洲 正子 / 能の物語 amazon
外を吹き荒れる突風に首を縮こめ、決して巣から顔を出さない穴熊みたいに、注意深く日常をやりすごす
鷺沢 萠 / 大統領のクリスマス・ツリー amazon
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白かった肌が、白布が日ごとに黄ばんでいくように少しずつ飴色に濁っていく
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
(落ちぶれる)自分の肩の星が三つから二つに減ってしまったということは、木谷に、腕の骨をぬきとられたような感じをあたえた
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
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