死骸のまわりの竹の落葉は、蘇芳 に滲 みたよう
芥川龍之介 / 藪の中 ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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出血・流血
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前後の文章を含んだ引用
......のない所でございます。 死骸は縹 の水干 に、都風 のさび烏帽子をかぶったまま、仰向 けに倒れて居りました。何しろ一刀 とは申すものの、胸もとの突き傷でございますから、死骸のまわりの竹の落葉は、蘇芳 に滲 みたようでございます。いえ、血はもう流れては居りません。傷口も乾 いて居ったようでございます。おまけにそこには、馬蠅 が一匹、わたしの足音も聞えないように、べったり食いつい......
単語の意味
蘇芳・蘇方・蘇枋(すおう)
蘇芳・蘇方・蘇枋・・・1.マメ科の小高木。茎にとげがあり、黄色の花が咲く。古くから重要な赤色染料とされた。
2.1からできた染料の色で、黒色を帯びた紅色。
3.襲(かさね[=平安時代の衣服])の色目(いろめ)の名前。表は薄茶、裏は濃赤。蘇芳襲(すおうがさね)。
2.1からできた染料の色で、黒色を帯びた紅色。
3.襲(かさね[=平安時代の衣服])の色目(いろめ)の名前。表は薄茶、裏は濃赤。蘇芳襲(すおうがさね)。
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出血・流血の表現・描写・類語(骨・内臓のカテゴリ)の一覧 ランダム5
傷口から迸 る血潮は、石垣の隙間を漏れる泉のように滾々 として流れ始める
横光利一 / 日輪
死骸のまわりの竹の落葉は、蘇芳 に滲 みたよう
芥川龍之介 / 藪の中
血だらけになっているのを想像した。それこそ鴨にかかったオレンジソースのように、たっぷりと血が流れている気がして
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
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ぶつけた向脛をなでてみると、なんだかぬらぬらする。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
心臓が一足毎に無気味にピンピン蹴 るようにはね上った。
小林多喜二 / 蟹工船
(大脳)意識が宿る灰色の迷宮
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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