静けさ・静寂の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
聴き取れるのは自らの心臓の鼓動だけだった。その鼓動を聞いているうちに、自分が卑劣な盗賊になって、夜中に他人の家に忍び込んでいるみたいな気がしてきた。物陰に隠れ、息を殺して、家人が寝静まるのを待っているのだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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「オーイ起きろ起きろ!」と大勢の足音がして、麦ふみのように地ひびきが頭にひびく。
林芙美子 / 新版 放浪記
(念願のピアノ)部屋の真ん中には深いワイン色のグランドピアノが置かれていた。ピアノは堂々として、つやつやと光を放っている。その姿は、いろんな不安や疑問を、ひとまず忘れさせてくれる力があった。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
彼女の弾く曲には心がこもっていて、しかもそれでいて感情に流れすぎるということがなかった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
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