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森鴎外 / 高瀬舟 ページ位置:5% 作品を確認(青空文庫)
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日の入り・日没
船・ボート
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前後の文章を含んだ引用
......た人であった。有りふれた例をあげてみれば、当時相対死 と言った情死をはかって、相手の女を殺して、自分だけ生き残った男というような類 である。 そういう罪人を載せて、入相 の鐘の鳴るころにこぎ出された高瀬舟は、黒ずんだ京都の町の家々を両岸に見つつ、東へ走って、加茂川 を横ぎって下るのであった。この舟の中で、罪人とその親類の者とは夜どおし身の上を語り合う。いつもいつも悔やんでも返らぬ繰 り言 である。護送の役をする同心 は、そばでそれを聞いて、罪......
単語の意味
入相(いりあい)
入相の鐘(いりあいのかね)
入相・・・夕暮れ。夕方。太陽の光が山の端に入るころ。
入相の鐘・・・夕方に寺でつく鐘。また、その音。晩鐘(ばんしょう)。
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日の入り・日没の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
黒いとびとびの家に灯がともる。ただ西の空だけが、いまなお長く引いた冷たい黄色い光に明るんでいる。
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
窓の風景から消えてゆく日影に限りない愛惜を持っていた。
梶井基次郎 / 冬の蠅
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船・ボートの表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ポンポン船が 咳込むように進んでいく
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
大桟橋(サウスピアー)に停泊している外国船の甲板を、船員が飼っているペルシャ猫が悠々と歩いている
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「乗り物」カテゴリからランダム5
風がマストに当ると不吉に鳴った。
小林多喜二 / 蟹工船
成田から南まわりの飛行機に乗り、バンコックで一度給油してクウェートに着いた。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
鳥のように速く、岩のように頑丈な楠の刳り船
高田 宏 / 木に会う amazon
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
寝巻き姿のおじいちゃんが家の下の道路を歩いていき、電信柱の下にゴミ袋を置いていった。朝が始まる。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
月は陰鬱な祭司のように冷たく屋根の上にいて、その両手に不妊の海を捧げ持っている。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
いま新しく灼 いたばかりの青い鋼 の板 のような、そら
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
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