白ワインを口に含み、せせらぎのようなかすかな音を立てながら味と香りをみた。空気と一緒に舌の上で転がすようにして、しっかりと味わって、それから鼻腔に残った香りで料理を食べればいい。
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ワイン
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単語の意味
鼻腔(びこう・びくう)
細流(せせらぎ)
鼻腔・・・鼻の穴の中。鼻の奥の喉に近い部分。鼻で呼吸したときの、空気の通り道。「腔」は、「体内で空になっている所」をあらわす字。
細流・・・細(ささ)やかに流れる水の音。海や川の浅い場所を流れる水の音。さらさらと流れる水の音。また、その流れ。
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鈍い音がして栓が抜けると甘い香りが部屋じゅうにたち込めた。サユリは、底に溜ったおりが流れ出さないように、慎重にワインをグラスに注いだ。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
よく枯れたぶどう酒を口に入れると、どこか微かに乾かした葡萄の匂いがする。なんとも温かな感じ。
吉田健一 / 私の食物誌 amazon
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コニャックが火の塊のように喉に落ちる
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
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