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一度日が陰って暗澹 としたあたりの景色になったが、それを最後に空は全体として明るくなって来た。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:77% 作品を確認(青空文庫)
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雨上がり・晴れ間がのぞく
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前後の文章を含んだ引用
......で置いて来た。それが最後で規矩男からかの女は訣 れ去って来て仕舞ったのであった。 その日規矩男の書斎から出た二人は、また武蔵野の初夏近い午後をぶらぶら歩き出した。一度日が陰って暗澹 としたあたりの景色になったが、それを最後に空は全体として明るくなって来た。木々の若芽の叢 が、垂れた房々を擡 げてほのかに揮発性の匂 いを発散する。山中の小さい峠の下り坂のようになって来た小径 は、赤土に湿りを帯びていて、かの女の履きものの踵 ......
単語の意味
暗澹(あんたん)
景色(けしき)
暗澹・・・1.暗くて澹(しず[=静])かなさま。雰囲気が暗く沈んでいるさま。薄暗くてぼんやりしているさま。どんより。
2.見通しが悪く、将来に希望が見えず不安な感じ。
「澹」は訓読みで「しず(か)」と読める。
2.見通しが悪く、将来に希望が見えず不安な感じ。
「澹」は訓読みで「しず(か)」と読める。
景色・・・風景。眺め。とくに、自然の眺め。
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村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
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草地から跳ね返る日ざしが、かすかに陽炎のようにゆらめく
日野 啓三 / 夢の島 amazon
段々陽のさしそめて来る港町
林芙美子 / 新版 放浪記
ちょうど山の向う側にまだ昇らぬ朝日があり、山の頂上線は異常に強い光を含んで、くっきりその傾斜を空の中に印していた。
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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