雀が二羽檜葉 を揺すって、転がるように青木の蔭へかくれた。
梶井基次郎 / 雪後 ページ位置:24% 作品を確認(青空文庫)
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雀(すずめ)
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前後の文章を含んだ引用
......言いにあがって来た信子は 「まあ、温かね」と言いながら、蒲団を手摺 りにかけた。と、それはすぐ日向の匂いをたてはじめるのであった。 「ホーホケキョ」 「あ、鶯 かしら」 雀が二羽檜葉 を揺すって、転がるように青木の蔭へかくれた。 「ホーホケキョ」 口笛だ。小鳥を飼っている近くの散髪屋の小僧だと思う。行一はそれに軽い好意を感じた。 「まあほんとに口笛だわ。憎らしいのね」 朝夕朗々とした声で祈 ......
単語の意味
雀(すずめ)
雀・・・ハタオリドリ科の小鳥。人里近くに住み、ハトと同じくらいよく見られる鳥。背中は茶色に黒い班点があって、腹は白い。稲などの穀物を荒らす一方で、害虫もよく食べる。竹と対になり縁起の良いものとされ、画題や家紋となる。
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雀(すずめ)の表現・描写・類語(鳥類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
歩くのじゃなしに、揃 えた趾 で跳ねながら、四五匹の雀が餌を啄 いていた。
梶井基次郎 / 雪後
雀が二羽檜葉 を揺すって、転がるように青木の蔭へかくれた。
梶井基次郎 / 雪後
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