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おっさんが死んだ日、ほんまにあの日は一日中、体がきゅうっと絞りあげられるような気持やったで。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:38% 作品を確認(amazon)
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悲しい・悲しみ
喪失感(大切なものを失う)
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前後の文章を含んだ引用
......あるのか見当もつかなかった。「お父ちゃんなあ、もっと他のことがしてみたなった……。もっと張りのあることをなあ」「……」「わしかて、いっぺん死んだ体や。あの馬車のおっさんが死んだ日、ほんまにあの日は一日中、体がきゅうっと絞りあげられるような気持やったで。いっぺん死んだ体やさかい――あいつ、そない言うて死によった。あいつも、わしも、いままでに何遍も何遍も死んできたような気がしたんや。けったいな話やけど、ほんまにそ......
単語の意味
体(からだ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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悲しい・悲しみの表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼の心臓は悲しみを絞り出しながら、縮んだ。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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喪失感(大切なものを失う)の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
「誰かが死ぬと、残された人たちはみんな、その人にまつわるいろんな後悔を背負って生きていかなくちゃいけないんだね。」
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
(不仲な姑の死)あんなに大きな存在だったのに。 魂を込めて、全力でぶつかっていた相手だったのに。 尋恵は、自分の戦争が唐突に幕を下ろしたことに心から虚脱した。そこに勝者も敗者もいなかったことを噛み締め、ただ寂しいと思った。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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黒っぽくよごれた小さな位牌が一つ、まるで横になって寝ているように倒れていた。
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
自分の前から永久に姿を消してしまった友
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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