魚は目が澄んでいて、肌に弾力のあるものがいい。本当に鮮度のいいものは肌がピカピカ光っている。
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ウナギは巌さんの指示のもと、最後の二日間を、井戸水を張ったたらいで絶食して過ごした。そのためか、臭みもほとんどない。神去村の澄んだ水が、体液として流れていたとしか思えない味だ。濁りがなく、でも濃厚な、山の空気に似た味わい。皮は香りのいい樹木の皮みたいに、こんがり焼けて鼻をくすぐる。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
淡泊なのに脂気があって不思議な味
吉田 健一 / 舌鼓ところどころ amazon
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