あんまり大きな丸太で、見ているとなんだか不思議な気分になってくる。縮尺のおかしな世界に迷いこんだみたいだ。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:83% 作品を確認(amazon)
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......汗だくになって作業した。一時間ほどで済んだのは、さすが山仕事の猛者ぞろいの神去村だ。 枝をすべて取り払われ、千年杉は丸太になった。皮は剝がずに運び下ろすそうだ。あんまり大きな丸太で、見ているとなんだか不思議な気分になってくる。縮尺のおかしな世界に迷いこんだみたいだ。「運び下ろしても、使い道なんてあるのかな」 丸太に腰かけ、俺はつぶやいた。ちなみに、ムカデバシゴを立てかけないと、上ることもできないほど丸太はでかい。 いやがる......
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野ねずみのこどもときたらまるでけしごむのくらいしかないので
宮沢賢治 / セロ弾きのゴーシュ
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船が大きいので、並んだ船客の顔は小さく、とりこめられたように見えた。
宮本百合子 / 伸子
柔らかい甲羅に脱ぎかえたばかりの蟹のように無力
大江 健三郎 / セヴンティーン「性的人間 (新潮文庫)」に収録 amazon
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