夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:37% 作品を確認(青空文庫)
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タバコ
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前後の文章を含んだ引用
......のは無いかなと、あたりを見廻していたが、主人の頭の先に「朝日」の袋があるのを見付けて、ちょっと袂 へ投げ込む。またその袋の中から一本出してランプに翳 して火を点 ける。旨 まそうに深く吸って吐き出した煙りが、乳色のホヤを繞 ってまだ消えぬ間 に、陰士の足音は椽側 を次第に遠のいて聞えなくなった。主人夫婦は依然として熟睡している。人間も存外迂濶 なものである。 吾輩はまた暫時 の休養を要する。のべつに喋舌 っ......
単語の意味
乳色(ちちいろ)
乳色・・・牛乳のような色。少し濁りのあるような白。乳白色。
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タバコの表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
僕はズボンのポケットからショート・ホープの箱をとりだし、それを娘にさしだした。彼女はショート・パンツのポケットから手を出して煙草を一本抜きとり、しばらく珍しそうに眺めてから口にくわえた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
百円ライターでオレンジ色の炎をボッと点す。わずかの煙も漏らすまいと頬をすぼめて吸うと、煙草が痛そうにキュウと鳴く。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
肺の奥まで煙を吸い込み、頭を振って、それからまるで誰かになにかを押しつけるみたいに、時間をかけてゆっくりと吐いた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
(喫煙ブース)二階にある休憩室。そこにあるブースで区切られた一角は、佃製作所内で唯一タバコが吸える場所になっている。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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活字が揮発油で濡れているパリ・ミデイの一版
岡本かの子 / 巴里のキャフェ
ゴム管が、強靭な腸のように赤黒い。
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
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