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(雨が小降りになる)雨も小降りになって、地面を突きながら廻る鉄棒 の響きが 冴えて聴えた。
志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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雨上がり・晴れ間がのぞく
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前後の文章を含んだ引用
......彼は指摘された事でも不愉快を感じたが、それよりも、そんな事で自分に不愉快を与えようとした阪口の低級な底意に尚腹を立てた。 三時、四時になると戸外も静まって来た。雨も小降りになって、地面を突きながら廻る鉄棒の響きが冴えて聴えた。 阪口の眼は引込んで、はっきりと二タ皮になっていた。彼は何かしら苛々しながら肉体からも精神からも来る凋残な気持に自身を浸し尽して、却ってだらしなく絶えず饒舌って......
単語の意味
冴える・冱える(さえる)
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雨上がり・晴れ間がのぞくの表現・描写・類語(晴れ・曇りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
雨は小降りになり、街は明るくなってきた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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一年に何回もないくらいの晴天だった。女子大生が抱えたテニスのラケットや、ミルクスタンドのマグカップや、ロータリーを旋回するバスの窓ガラスが、特別に選ばれた物のようにきらめいていた。誰もが光を身体中に浴びて歩いていた。あのお通夜の晩の深い闇やK君の喪服の黒色の記憶など、光に溶けて簡単に流れ出してしまいそうだった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
窓から流れこむ斜光線の明るい小川
開高 健 / 裸の王様「パニック・裸の王様 (新潮文庫)」に収録 amazon
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