私たちの田舎ずまいは、一銭銅貨の表と裏とのようにいろんな家畜小屋と背中合わせだった。
堀 辰雄 / 麦藁帽子 作品を確認(amazon)
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家の佇まい・外観
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単語の意味
背中(せなか)
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
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四角な箱に窓を明けたような、生々 しい一色のペンキで塗り立てた二三階建ての家並 み
有島武郎 / 或る女
林の中に立つ別荘群の中でも目立つ、小さいながらも派手なつくりの建物
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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外観と同じく、離れの内部もやはり寒々としていた。ダイニングキッチンと書斎兼寝室の二部屋しかないのだが、狭さよりも味気なさの方が目立っていた。家具はどれも安物で、壁紙はくすみ、廊下は気味の悪い音を立てて軋んだ。また呼び鈴だけでなくあらゆるものが壊れるか、壊れそうになっていた。トイレの小窓にはひびが入り、勝手口のドアノブは半分取れかけ、食器戸棚の上にあるラジオは、いくらスイッチを押しても鳴らなかった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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