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通帳には、父が何もかも失ってしまった社会生活のわずかな名残がかなしい数字として残っていた。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
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貧乏・お金がない
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......た。いつでもかえっておいでという主旨の長い手紙と共に、通帳と印鑑が送られてきた。村ではあまりお金というものを使わなかったが、個人の財産は所有を許されていたのだ。通帳には、父が何もかも失ってしまった社会生活のわずかな名残がかなしい数字として残っていた。それで住むところの礼金と敷金を払うことができた。 そういう日々の後、お金がつきたころ、しばらくつきあっていた妻子ある年上の男の人の持っているデザイン事務所に潜り......
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いつもいつも、きまりきったメニュー。そのくせ、店がまえや、人件費が嵩むので勘定は高くなるばかり、というのでは、どうにもならぬ。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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